机上の勉強だけでは伝えられないこと

子どもに勉強を教えるだけなら、学生アルバイトや若い先生でもできます。公式の解き方を教えたり、テスト範囲をなぞることは、誰にでもできるからです。
しかし本当に大切なのは 「どう向き合うか」 です。

・つまずいた時にどう立ち直るのか
・努力を続ける意味は何なのか
・なぜ勉強を頑張ることが将来につながるのか

こうしたことは、実際に社会で働き、責任を背負い、人生の浮き沈みを経験した大人でなければ伝えられません。子どもたちは「勉強そのもの」よりも「先生という人間」を通して多くを学んでいくからです。

保護者の方も気づいていること

お子さんを預けている保護者の多くは、「学生アルバイトの先生で大丈夫なのかな？」と、心のどこかで不安を感じています。もちろん若い先生にも一生懸命さや熱意はあります。
ですが人生経験の浅さから、子どもに響く言葉がどうしても限られてしまうのです。

「ちょっと頑張ってみよう」くらいの声かけはできますが、
「この経験が将来こう役立つよ」という実感を込めた説得力ある言葉は、実際に社会で生きてきた大人にしか語れません。
だからこそ、大磯勉強団では 「人生経験を持った大人」 が子どもと向き合うことを重視しています。

なぜ良い先生が集まりにくいのか（給与の現実）

ここで現実的な問題に触れなければなりません。塾業界は給与水準が決して高くありません。
大手個別指導塾の講師時給は 1,200円〜1,500円前後、地域によっては 1,000円台前半 ということもあります。これは居酒屋やコンビニのアルバイトと大差がない水準です。

一方で、企業で長年経験を積んだ社会人が本気で子どもを指導しようとした場合、生活費や責任の重さを考えると、この金額では到底成り立ちません。
そのため、多くの塾が学生アルバイトに頼らざるを得ず、「人生経験豊かな先生」に出会える場は極めて限られているのが現実です。

大磯勉強団の取り組み

私たちは、子どもたちに「勉強を教えるだけ」で終わらせないために、あえて人生経験豊かな講師が関われる体制を整えています。

・退職後の先生方が、第二の人生で社会貢献として関わる
・子育てを終えた保護者経験者が、同じ目線で子どもを支える
・社会でのキャリアを持った人が、勉強の意義を具体的に語る

こうした講師陣がいるからこそ、子どもは「知識」だけでなく「生き方」を学ぶことができます。

実際のエピソード（経営者として）

私は会社を経営しています。経営をしていると、答えのない問題ばかりに出会います。資金繰り、人材、社会の変化…。若い頃に学んだ知識だけではとても対応できず、今でも常に学び続けなければなりません。

正直に言えば、失敗の連続でした。「もうダメかもしれない」と思ったことも一度や二度ではありません。
それでも本を読み、人に学び、新しい分野に飛び込むことで、何とか乗り越えてきました。

そこで痛感したのは――
結局、人は一生勉強を続けなければならない ということです。

だからこそ、生徒に向き合うときも「勉強はテストのためじゃない。生きていくために必要なんだ」と、心から伝えることができます。

ある生徒が「どうせやっても無理」と投げやりになったとき、私は自分の経営の失敗談を話しました。
「俺だって失敗ばかりだ。でも学び続けたから、もう一度立ち上がれた。だから君もやり直せる」
その言葉をきっかけに、生徒はもう一度課題に向かい、最後までやり切りました。

これはマニュアル通りの指導では絶対に生まれない瞬間です。
人生経験があるからこそ、子どもの背中を本気で押せるのです。

最後に

子どもたちにとって塾は、単なる勉強の場ではなく「人生を学ぶ場」であるべきです。
大磯勉強団では、人生経験を持つ大人が、子どもの努力を支え、成長を励まし、ときに厳しく、そして温かく見守ります。

「勉強を通じて、生きる力を育てたい」
それが私たち大磯勉強団の願いです。

保護者の方へ ― 安心して任せられる理由

大磯勉強団には、ただ問題を解かせるための「先生」ではなく、社会を知り、人としての厚みを持った「大人」がいます。
子どもたちは勉強を通じて、失敗から立ち上がる力、努力を続ける意味、そして学び続ける姿勢を自然に身につけていきます。

だからこそ保護者の方には安心して、子どもを私たちに預けていただきたいのです。
ここでは「成績のための勉強」だけでなく、将来を生き抜く力 を育てることができます。